2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
二〇一〇年代はSFがさらに拡散した時代だった。
それぞれがそれぞれとしてそこにある。それこそが素晴らしい。空が美しい。感謝。
「おやおや、今度は超人種族が自分の精神をコントロールできると信じている? 良くないですね、フォーリーさん、たいへん良くない」
「男たちよ! けだものたちよ! 立ち上がれ!」ロードストラムは吠えた。「旅の終わりにたどりつくのは死ぬってことだ。俺たちはまだ行くぞ!」
「人が神を信じなくなると、その第一の影響で、常識をなくし、物事をあるがままに見ることができなくなる……」
悪文に捧ぐ。
肝心な問題があと一つ——ジュディなのか、ダーリーンなのか。
「人生のすべてがジョークなのさ」とわたしは答えた。「知らないのか?」
無ほど興味深いものはない。無ほど不可解なものはない。そして無ほど重要なものはない。
私は自分がこの話からどんな物語を作ることになるか知っている。一つの言葉から次の言葉へと、徐々に自由になる物語だ。無意味な細部と真空から自らを作り上げていくタイプの物語。偶然みたいな選択が存在しない物語。
緑の草。黄色い太陽。蒼穹。白い雲。 完璧な夏の日。
「ドリフトグラスを探しているんだ」
単観、複観、多観。
いいか、ぼうず、人間は成長するか、それとも死ぬかだ。そのどっちかを選ばなくちゃいけない。そいつは一生続くんだ。
「——手持ちのあらゆる情報が状況の全体像と関わりあっているかどうかを常に確かめるんだ。おれを出し抜くにもそれしかない」