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感想を書く。SF、ミステリ、それ以外について。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

橋本輝幸編『2010年代海外SF傑作選』感想

二〇一〇年代はSFがさらに拡散した時代だった。

町田康『ゴランノスポン』感想

それぞれがそれぞれとしてそこにある。それこそが素晴らしい。空が美しい。感謝。

R・A・ラファティ『第四の館』感想

「おやおや、今度は超人種族が自分の精神をコントロールできると信じている? 良くないですね、フォーリーさん、たいへん良くない」

R・A・ラファティ『宇宙舟歌』感想

「男たちよ! けだものたちよ! 立ち上がれ!」ロードストラムは吠えた。「旅の終わりにたどりつくのは死ぬってことだ。俺たちはまだ行くぞ!」

G・K・チェスタトン『ブラウン神父の不信』感想

「人が神を信じなくなると、その第一の影響で、常識をなくし、物事をあるがままに見ることができなくなる……」

リチャード・ブローディガン『パルプ』感想

悪文に捧ぐ。

大森望編『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』感想

肝心な問題があと一つ——ジュディなのか、ダーリーンなのか。

カート・ヴォネガット『青ひげ』感想

「人生のすべてがジョークなのさ」とわたしは答えた。「知らないのか?」

ジェレミー・ウェッブ編『「無」の科学』感想

無ほど興味深いものはない。無ほど不可解なものはない。そして無ほど重要なものはない。

リチャード・パワーズ『幸福の遺伝子』感想

私は自分がこの話からどんな物語を作ることになるか知っている。一つの言葉から次の言葉へと、徐々に自由になる物語だ。無意味な細部と真空から自らを作り上げていくタイプの物語。偶然みたいな選択が存在しない物語。

ラヴィ・ティドハー『完璧な夏の日』

緑の草。黄色い太陽。蒼穹。白い雲。 完璧な夏の日。

サミュエル・R・ディレイニー『ドリフトグラス』

「ドリフトグラスを探しているんだ」

サミュエル・R・ディレイニー「エンパイア・スター」感想

単観、複観、多観。

サミュエル・R・ディレイニー「スター・ピット」感想

いいか、ぼうず、人間は成長するか、それとも死ぬかだ。そのどっちかを選ばなくちゃいけない。そいつは一生続くんだ。

サミュエル・R・ディレイニー「時は準宝石の螺旋のように」感想

「——手持ちのあらゆる情報が状況の全体像と関わりあっているかどうかを常に確かめるんだ。おれを出し抜くにもそれしかない」