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感想を書く。SF、ミステリ、それ以外について。

感想

柴田元幸/高橋源一郎『小説の読み方、書き方、訳し方』感想

「固体」としての小説があり、「気体」としての小説があり、「液体」としての小説がある。だが、それらは、もちろん、バラバラに存在しているのではあるまい。もしかしたら、それらは、「ひとつのより大きい」なにかの破片なのかもしれない。

高橋源一郎『銀河鉄道の彼方に』感想

「ではみなさんは、そういうふうに川だといわれたり、乳の流れたあとだといわれたりした、このぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか」

大森望『SFの書き方』感想

本書は、株式会社ゲンロンが主催する「ゲンロン 大森望 SF創作講座」の講義録です。

アイザック・アシモフ『コンプリート・ロボット』感想

ロボット三原則 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

アイザック・アシモフ『ロボットの時代』感想

ロボット三原則 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、このかぎりではない。

アイザック・アシモフ『われはロボット』感想

ロボット三原則 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

アンソニー・ホロヴィッツ『メインテーマは殺人』感想

「おれはそうは思わんね。主題(メインテーマ)となるのは殺人だ。重要なのはそこなんだよ」

アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』感想

わたしとちがって、あなたはちゃんと警告を受けたことは忘れないように。

斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』感想

「天国が存在するか知りたくないか」

ケン・リュウ『生まれ変わり』感想

目をつむっていたが、兵士たちの顔に浮かんでいた無慈悲な表情や、母親の顔があったところの血まみれの軟塊、赤ん坊の潰れた小さな体、その体から踏み潰された命をまだ見ることができた。

カルロ・ロヴェッリ『すごい物理学講義』感想

「この本で書いたことはすべて正しい」——わたしは、確信を持ってそう言えるだろうか?答えはもちろん、「いいえ」である。

リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』感想

いまや彼らは遺伝子という名で呼ばれており、私たちは彼らの生存機械なのである。

グレッグ・イーガン『TAP』感想

TAPはもっとも強制的なVR以上に、ユーザーを没入させることができる。いっさいの媒介なしに、人をある情動状態にすることができるのだ。

グレッグ・イーガン『プランク・ダイヴ』感想

「ボードレールはそうやって発狂しました。でも私がここへ来た目的は、物理学です」

ローラン・ビネ『言語の七番目の機能』感想

エーコ+『ファイト・クラブ』を書きたかった。 「人生は小説ではない。」